深刻なワクチン不足(MR、日本脳炎など)

小児科ブログ 2016.10.27

ここ1ヵ月前くらいから深刻なワクチン不足になっております。

深刻に不足しているワクチンは、MR(麻疹風疹)ワクチン、日本脳炎ワクチンです。

それ以外にも、10月1日から定期接種になったばかりのB型肝炎ワクチンも、

熊本震災以降、生産がストップされておりますので、今後、直に不足してしまいます。

B型肝炎ワクチンは、工場再開出荷まで約2年くらいかかる見通しです。

 

3ワクチンとも、乳幼児に定期接種として複数回接種を行うワクチンなので、とても重要なワクチンです。

現在、ほとんどの小児科クリニックで、MRワクチン、日本脳炎ワクチンは

各医薬品卸からの仕入れはストップされている状態で、

どこの小児科クリニックも上記ワクチンに関しては、24時間予約がとれる予約システムをストップしております。

そうなると、患者さんはクリニックにお電話されて問合せたり、直接予約しないで来院される方が増えてきていきます。

 

神奈川県の県央にある小児科クリニックでは、深刻なワクチン不足の影響で、

乳幼児の患者さんの母親が、MRワクチン、日本脳炎ワクチンをできる小児科クリニックを探して問合せされる方が多く、

普段来られない患者さんが多く来院されますが、なかなか全ての患者さんに接種できていない状況です。

 

クリニック運営としては、綿密なワクチンの在庫管理、予約管理、対医薬品卸との交渉、

各メーカー(MR)からの発送状況などを把握しながら、進めていかなければならないでしょう。